肥料(たい肥)分析
◇肥料分析ご依頼方法
1.検体の種類及び数量の確認
・必要量:1kg程度
※原料溶出試験の場合は、肥料ではなく原料となるものをお送り下さい。
・送付先:
〒891―0131 鹿児島県鹿児島市谷山港2丁目5番11
株式会社鹿児島環境測定分析センター 肥料分析係まで
TEL:(099)201−4177(代表)
FAX:(099)201―4178
2.検体の発送
検体と共に下よりダウンロードした検査依頼書に必要事項を記入の上、同封して下さい。
・検査依頼書(pdf) >>右クリック(対象をファイルに保存)でダウンロード
3.分析・調査実施
(例)品質表示項目8項目の場合:約2week
4.試験結果報告書送付
◇登録に係る肥料分析
品質表示項目8項目及び含有試験6項目及び原料溶出試験24項目を実施します。
1.[品質表示項目8項目]
亜鉛、窒素、リン酸、加里、石灰、銅、水分、炭素窒素比
2.[含有試験6項目]
カドミウム、水銀、ヒ素、ニッケル、クロム、鉛
3.[原料溶出試験24項目]
カドミウム、シアン、鉛、六価クロム、ヒ素、水銀、アルキル水銀、ポリ塩化ビフェニル、トリクロロエチレン、
テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、
1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ベンゼン、チウラム、シマジン、チオベンカルブ、
セレン、有機リン
4.[植害試験]
こまつなによるポット試験
5.[その他]
苦土、 有機物、 水素イオン濃度、 炭素、アンモニア性窒素、硝酸性窒素
※肥料取締法について
(登録制度)第4条・第6条関係
普通肥料を業として生産する者は、その銘柄ごとに登録を受けなければならない。
肥料の種類によっては、施用することにより植物に害がないことを明らかにする必要があり、普通特定肥料にあっては、適用植物の範囲を示し、施用方法・残留性についての栽培試験をする必要がある。
登録制をとっているのは、生産又は輸入される肥料について、あらかじめ品質に誤りがないように指導を加え、申請肥料を確認し、かつ記録、公示することにより品質保全に備えるためである。
(特殊肥料の届出)第22条関係
特殊肥料の生産業者又は輸入業者は、その事業を開始する2週間前までに、生産業者にあっては生産する事業所を管轄する都道府県知事に、輸入業者にあっては輸入の場所を管轄する都道府県知事への届出が義務付けられている。
肥料の分類−特殊肥料と普通肥料−
肥料取締制度では、肥料を、特殊肥料と普通肥料の2つに分類しています。
特殊肥料については、どの様な物質であるかを農林水産大臣が定めており、生産や輸入するためには、届出をしなければならないことになっています。 特殊肥料には、魚かすや米ぬかのように、農家の経験と五感により品質の識別できる単純な肥料や、たい肥のように品質が多様で、その価値が主成分の含有量のみに依存しないため、主成分量の多少のみで一律的な評価を行うことが出来ない肥料が指定されています。
なお、特殊肥料のうち、たい肥(汚泥を原料とする物を除く)と動物の排せつ物については、
@肥料銘柄毎の品質のバラツキが大きく、肥料の種類から品質を識別することが困難である。
A肥料成分を一定量含有し、かつ、全国的に施用実績がある。
Bこのため、適正な表示が必要である。 ことから、定められた項目について、品質表示をしなければならないこととなっております。
特殊肥料以外のものは、普通肥料となります。普通肥料は、原則として公定規格が定められており、公定規格に適合していれば登録をとることができ、登録をとることによって初めて生産や輸入することが認められます。ただし、登録されている肥料のみを、きまりにしたがい単に配合する場合には、届出で生産や輸入することができることとされています(この肥料を「指定配合肥料」とよんでいます)。 また、普通肥料のうち、施用方法によっては、人畜に被害を生ずるおそれがある農産物が生産されるものは、特定普通肥料に指定されます。
特殊肥料としては定められておらず、適合する公定規格もなく、指定配合肥料でもないものもありえます。このようなものは、生産、輸入、販売のいずれもできません。特殊肥料として指定されるか、公定規格が設定され、届出や登録ができるようになってから、生産や輸入することが可能になるという点に注意して下さい。(なお、一定の条件を満たしていれば、「仮登録」をとることができ、生産や輸入が認められるという特例があります。)
■品質表示項目
亜鉛(Zn)
窒素(N)
リン酸(P2O5)
加里(K2O)
石灰(CaO)
銅(Cu)
水分(H2O)
C/N比
■普通肥料登録項目
含有試験
カドミウム(Cd)
水銀(Hg)
ヒ素(As)
ニッケル(Ni)
クロム(T-Cr)
鉛(Pb)
原料溶出試験
カドミウム又はその化合物(Cd)
シアン化合物(CN)
鉛又はその化合物(Pb)
六価クロム化合物(Cr6+)
ヒ素又はその化合物(As)
水銀又はその化合物(T-Hg)
アルキル水銀化合物(R-Hg)
ポリ塩化ビフェニル(PCB)
トリクロロエチレン(TCE)
テトラクロロエチレン(PCE)
1,1,1-トリクロロエタン(MC)
四塩化炭素(CCl4)
ジクロロメタン
1,2-ジクロロエタン
1,1,2-トリクロロエタン
1,1-ジクロロエチレン
シス-1,2-ジクロロエチレン
1,3-ジクロロプロペン(D-D)
ベンゼン
チウラム(チラム)
シマジン(CAT)
チオベンカルブ(ベンチオカーブ)
セレン又はその化合物(Se)
有機リン化合物(O-P)
植害試験
■その他
苦土
(MgO)
有機物
水素イオン濃度
(pH)
炭素
(C)